ウォンバットの秘密：実は寂しがり屋で人懐っこい？

ウォンバットは、そのかわいらしい見た目やのんびりとした動きで、多くの人に愛されています。

しかし、その性格や行動については、まだあまり知られていない部分が多いのも事実です。

実は、ウォンバットは寂しがり屋で、人間にもとても懐く動物だということをご存知でしょうか？

今回は、ウォンバットの性格や人懐っこさの秘密に迫ります。

ウォンバットの性格と生態：自然界での生き方

ウォンバットは、オーストラリアに生息する有袋類（子どもをお腹の袋で育てる動物）です。

通常は夜行性で、夜に食べ物を探し、日中は地面に掘った巣穴の中で休んでいます。

ウォンバットの性格は非常に穏やかで、野生では他の動物や人間とあまり関わろうとしません。

しかし、この穏やかな性格が、飼育下では大きく変わることがあります。

飼育されているウォンバットは、人間に対して非常に懐くことがあるのです。

ウォンバットが人懐っこくなる理由の一つは、飼育環境にあります。

野生では、ウォンバットはほとんど他のウォンバットや動物と接触しませんが、飼育下では人間との接触が増えます。

特に、子どもの頃から人間に育てられたウォンバットは、人間を信頼するようになります。

人間が食べ物を与えたり、毎日世話をすることで、ウォンバットは「この人は安全で信頼できる」と感じるようになります。

その結果、ウォンバットは人間に対して強い親しみを抱くようになるのです。

ウォンバットは、見た目からは分かりにくいかもしれませんが、寂しがり屋な一面も持っています。

特に飼育されているウォンバットは、他のウォンバットや人間との交流を楽しむことが多いです。

もし長い間一人でいると、ウォンバットはストレスを感じてしまうことがあります。

このストレスが原因で、ウォンバットが元気をなくしたり、食欲が落ちたりすることもあるのです。

ウォンバットがストレスを感じないようにするためには、適切なケアが必要です。

たとえば、ウォンバットが自由に動ける広い場所を用意したり、他のウォンバットや人間と定期的に交流できる環境を作ることが大切です。

また、遊びや運動ができる機会を増やすことで、ウォンバットが退屈せず、ストレスを感じにくくなります。

こうしたケアをしっかり行うことで、ウォンバットは心身ともに健康を保つことができます。

ウォンバットの寿命は、野生と飼育下では大きく異なります。

野生のウォンバットは、捕食者や病気、食べ物の不足など、さまざまなリスクにさらされており、平均寿命は5年から15年程度です。

しかし、飼育下では栄養管理や医療ケアが行き届いているため、20年から30年ほど生きることができます。

ウォンバットが人間と良い関係を築くことで、ストレスが軽減され、全体的な健康状態が向上することがあります。

特に、飼育されているウォンバットが人間と信頼関係を築くことで、寂しさや不安を感じることが少なくなり、結果として長生きする可能性が高まるのです。

現在、日本でウォンバットを見ることができる動物園は、次の2か所に限られています。

五月山動物園（大阪府池田市）
- 五月山動物園には3匹のウォンバットが飼育されており、日本で最もウォンバットの数が多い動物園です。
  特に「ワイン」というウォンバットは、飼育下で世界最長寿のウォンバットとしてギネス記録を持っています。
  
  外には出たくないが、様子は気になるワイン。 pic.twitter.com/LI5RYEqmwi
  
  — 五月山動物園【公式】 (@satsukiyama_zoo) August 3, 2024
茶臼山動物園（長野県長野市）
- 茶臼山動物園では、1匹のウォンバット「ウォレス」が飼育されています。
  東日本でウォンバットを見ることができる唯一の動物園です。
  
  #ウォレスくんのサマーナイト😄🌃✨
  
  17:15〜　納涼タイム🌽
  17:45頃〜　夜のお庭うぉ散歩&ちゃむちゃむ🌿
  20:30頃〜　うぉ夕飯🍠
  21:00頃〜　うぉやすみ💤
  
  朝から昼間は主に涼しいうぉ部屋か穴の中でうぉやすみしています🥱#ウォンバット #wombat #サマーナイトズー in chausuyama#茶臼山動物園 pic.twitter.com/i8JyNK6bdR
  
  — 長野市茶臼山動物園【公式】 (@chausuyamazoo) August 12, 2024