大切に使っている日用品は長持ちさせたいものですね。
しかし、よく使うアイテムはいつの間にか傷がついてしまいます。
プラスチック製のアイテムは特に傷がつきやすく、見た目も曇ってしまいます。
大きな傷や割れは対処が難しいですが、小さな傷であれば自分で修復できると便利です。
ここでは、プラスチック製品の傷を自分で手軽に直す方法を紹介します。
これにはスマホケースや家具、おもちゃ、車などが含まれます。
自宅でできるプラスチック補修技
日常使うプラスチック製品の傷を簡単に直す方法をお伝えします。
家にあるものや、ホームセンターで手に入るアイテムを使って簡単に修復しましょう。
歯磨き粉を使った補修法
プラスチック製品についた細かな傷を手軽に修復するには、家にある歯磨き粉が役立ちます。
深い傷には向いていませんが、表面のツヤを取り戻すことが期待できます。
注意: 歯磨き粉を使用する場合、研磨剤が含まれているため、プラスチックの種類によっては逆効果になる場合もあります。あらかじめ目立たない部分で試してから使用してください。
【用意するもの】
- 歯磨き粉(チューブタイプ)
- 柔らかい布
【手順】
- 傷ついた物の表面を拭いたり洗ったりして汚れを落とし、水分をしっかり拭き取ります。
- 歯磨き粉を傷の上に薄く塗り、柔らかい布で優しくこすります。
- 全体を洗って歯磨き粉を完全に洗い流します。
歯磨き粉の香りが気になる場合は、洗える物で試してみると良いでしょう。
修復後、プラスチックは元のツヤを取り戻すことがありますが、細かい傷が消えることで深い傷が目立たなくなることもありますので、使用する際は注意が必要です。
マイクロファイバークロスを使用する方法
これはプラスチック専用の磨きクロスを使った修復方法です。
研磨剤と光沢を出すワックスが含まれており、表面の細かい傷や曇りを改善できます。
【用意するもの】
- プラスチック専用の磨きクロス
【手順】
- 傷ついたプラスチック表面を清掃し、汚れを取り除いた後、水分を拭き取ります。
- 磨きクロスで傷がある部分を優しくこすり、光沢を回復させます。
この方法は手軽で、塗装されたプラスチック表面にも使用できるため安心です。
プラスチック磨きクロスは、ホームセンターやオンラインで約500円で購入可能です。
プラスチッククリーナーを活用する方法
専用のプラスチッククリーナーを使用して、表面の汚れや小さな傷を取り除く方法です。
【用意するもの】
- プラスチッククリーナー
- 柔らかい布2枚
【手順】
- 傷ついたプラスチックの表面を洗浄し、乾燥させます。
- やわらかい布にクリーナーを少量取り、傷や汚れが気になる部分を丁寧にこすります。
- 数分後、別の清潔な布で仕上げの拭き取りを行います。
プラスチッククリーナーは透明や塗装された部分にも使えますが、光沢のない素材には向かない点に注意が必要です。
このクリーナーもホームセンターやオンラインで約600円で容易に購入できます。
コンパウンドによる傷修復の進め方
これまでの方法が日常的な傷の修復に焦点を当てていましたが、この方法ではもっと徹底的に傷を修復する手順をご紹介します。
【用意するもの】
- コンパウンド
- サンドペーパー(種類:粗いものから仕上げ用まで)
【手順】
- 傷がついた物の表面の汚れを洗い落とし、乾燥させます。
- まずは1000〜1200番のサンドペーパーで傷に対して磨きを入れます。
- その後1500番のサンドペーパーでさらに磨きをかけ、2000番以上の細かいサンドペーパーで仕上げます。
- 最終的には粗いコンパウンドから始めて、仕上げ用の細かいコンパウンドで磨き上げます。
サンドペーパーで傷が増えてしまうこともありますが、最終的には綺麗に仕上がります。
浅い傷は仕上げ用コンパウンドだけで十分です。
さらに細かな傷が気になる場合は、模型用ワックスの使用も効果的です。
傷の埋め方
これまでの研磨による修復に加えて、ここでは傷を物理的に埋める方法を紹介します。
【用意するもの】
- 透明なニスまたは塗装に合わせた塗料
- 柔らかい布
- 仕上げ用コンパウンド
【手順】
- 傷ついた表面を清潔にし、乾燥させます。
- 適切な塗料を傷に塗り、完全に乾かします。
- 乾燥後、仕上げ用コンパウンドで磨き上げ、表面を滑らかに仕上げます。
修理作業時の留意点
塗装済みプラスチックの取り扱い
塗装されたプラスチック製品にサンドペーパーやコンパウンドを使用する際は、元の塗装が剥がれるリスクがありますので注意が必要です。
細心の注意を払っても、磨く箇所を限定することは難しく、予期せぬ新たな傷が生じることがあります。
塗装面に明らかな色の違いが見えるほどの傷がある場合は、自力での修理は困難であり、プロの修理業者に依頼することを推奨します。
補修用品の選択と購入時の注意
市場にはさまざまなクリーナーやコンパウンドが豊富にありますが、磨く作業は熱心に取り組むほど手間がかかります。
作業には時間が必要ですので、余裕を持って行うことが望ましいです。
多くの補修グッズは手頃な価格で提供されていますが、自宅に常備しているカー用品など将来的に再利用する可能性がある場合はその価値があります。
ただし、そうでない場合は使用する機会が一度きりになる可能性があります。
また、傷ついたプラスチック製品の価格が低い場合、新たに購入する補修用品のコストがそれを上回ることも考慮する必要があります。
補修用品を新たに揃える際には、これらの点を慎重に考慮しましょう。
プラスチックの傷防止対策
プラスチック製品は摩擦によって容易に傷がつくため、他の物との接触を避けることが重要です。
汚れが生じた際はマイクロファイバーの柔らかい布を使用してソフトに拭き取ります。
洗浄時には研磨剤を含まないスポンジを利用することで、表面の傷を最小限に抑えることが可能です。
しかし、プラスチックは本質的に傷つきやすい素材であり、注意深く扱っていても経年で微細な傷が生じることがあります。
見つけた傷には先に紹介した補修方法を試してみてください。
まとめ
- プラスチック製品は他の物との接触を避けること。
- 汚れた場合は柔らかい布で優しく拭き取る。
- 洗浄する際は研磨剤不含のスポンジ使用を推奨。
- 無料で修理する方法として歯磨き粉の使用も効果的。
- プラスチック専用の磨きクロスで簡単に傷を修理。
- プラスチッククリーナーを用いると表面の光沢が戻る。
- 徹底的な修理を求めるならコンパウンドとサンドペーパーの使用を。
- 傷部分に塗料を塗ることで修理可能。
- 塗装されたプラスチックは原色が溶けるリスクを考慮。
- 色が変わるほどの深い傷は専門家に依頼。
- 補修用品は使用頻度を考慮し慎重に選定。