お見舞いの時、封筒にどう書くか迷うこと、ありますよね?
実は、これ、かなり大切なマナーなんです。
封筒に名前と金額をしっかり書いておくと、相手がお返しをする時にスムーズなんですよ。
封筒の選び方や書き方にもちょっとしたコツがあります。
水引がなく、紅白の色の、のしのない封筒を選んで、毛筆か筆ペンできれいに中央に書きましょう。
また、お見舞いに行くタイミングは相手の状況をしっかり考えて、ベストなタイミングを選んでください。
この記事では、お見舞い封筒の基本的なマナーをご紹介します。
これらのポイントを覚えておけば、心を込めたお見舞いができますよ。
お見舞い封筒選びの3つのポイント
お見舞いは、病気や怪我、火事や災害に遭われた方への気遣いですよね。
ただの気持ちの表現だけじゃなく、封筒選びにもちょっとしたマナーがあるんです。
お見舞い封筒を選ぶ時に大切なのは、「水引」「色」「のし」の3つの要素です。
水引はなし、または結び切りを選ぶ
普段、お見舞い封筒は水引がないタイプを選びます。
でも水引を使うなら、結び切りのデザインがおすすめ。
これは「一度きりで再発しない」という意味が込められています。
あわじ結びもいいですが、「何度でもOK」というリボン結びは避けた方が無難です。
色は紅白がベスト
封筒の色は、紅白が良いでしょう。
これは元気になってほしいという願いが込められています。
黒白や黄色などの他の色は、不幸な事象に使われがちなので避けましょう。
のしは要らない
お見舞い封筒にのしを付ける必要はありません。
のしは縁起が良いとされていますが、お見舞いの場合にはちょっと不適切なんです。
これらのポイントをおさえれば、お見舞い封筒選びで迷うことはなくなります。
相手への心遣いをしっかりと表現し、早い回復を願ってくださいね。
お見舞い封筒の書き方:マスターすべき4つのマナー
直接手渡しする時でも、お見舞い封筒には名前を忘れずに書きましょう。
これはマナー違反とされています。
日本では贈り物に対するお返しは一般的なので、特に入院中などでは後でお返しをする際に贈り主を特定しやすくなります。
名前がないと、誰からのものか分からなくなってしまうんですよね。
そして、書き方にもいくつか大切なマナーがあります。
以下の4つのポイントを押さえておけば、お見舞いはもちろん、冠婚葬祭の際にも役立ちますよ。
- 毛筆か筆ペンを使って濃く、はっきりと書く
- 封筒の上部中央に適切に表書きをする
- 封筒の下部中央に氏名をきちんと記入
- 内袋に金額を旧漢字で書く
これらのマナーを守ることで、お見舞い封筒を適切に準備し、贈り主としての心遣いをきちんと表現できます。
毛筆か筆ペンでしっかりと書く
お見舞い封筒を書く時は、毛筆や筆ペンを使うのが基本です。
ボールペンや万年筆は避けて、太めのフェルトペンなどを用意しましょう。
筆ペンには濃い墨と薄い墨のタイプがありますが、お見舞いの場合は濃い墨ではっきりと書くのがベストです。
葬儀の時は薄い墨を使うことが多いですが、それは「急いで駆けつけた」ことを示す意味合いがあります。
お見舞いの場合は、事前に日時を調整して準備する時間があるので、濃い墨を使って元気になるよう願う気持ちを表現しましょう。
封筒上部への正しい表書き
封筒の上部中央には、適切な表書きをします。
「お見舞い」や「御見舞い」という言葉が一般的ですが、4文字の表現は避けて、「御見舞」のような形にしましょう。
これは、4文字が不吉とされるためです。どんな場合でも、「御見舞」という表書きが適しています。
封筒の下部への氏名記入の仕方
お見舞い封筒には、下段の中央にきちんと氏名を書くのがマナーです。
個人で送る場合はフルネームを、複数人で送る場合は以下のルールに従いましょう。
- 最大3人までの名前は、年齢や立場の上位から右から左へと記入。
- 夫婦で送る場合は、右側に夫のフルネーム、左側に妻の名前だけを書きます。
- 4人以上の場合は、「代表者の名前 + 外一同」と記載し、他の人の名前は別紙にまとめて封筒に入れましょう。
このルールに沿って書くことで、お見舞い封筒を丁寧に、そしてマナーに則って準備することができます。
内袋に旧漢字で金額を記入するコツ
お見舞い封筒の内袋に金額を書く時は、旧漢字を使って縦書きにしましょう。
これは、金額の誤解や後から書き足しを防ぐための伝統的なやり方です。
たとえば、「一万円」なら「壱万円」と書くことで、後から「二万円」に変更されるのを防げます。
以下は漢数字と旧字の一覧です。
- 壱(1)
- 弐(2)
- 参(3)
- 伍(5)
- 七(7)
- 八(8)
- 拾(10)
- 百(100)
- 仟(1000)
- 萬(10000)
円については、「圓」と書くこともありますが、普通の「円」で書いても大丈夫です。
また、封筒の裏面には送り主の住所を左側に縦書きします。
すでに書くスペースがある封筒を使う場合は、その指示に従って記入してください。
これらの小さなこだわりが、お見舞いの際の心遣いを表す大切な部分なんですよ。
お見舞い封筒にお金を入れる正しい方法とポイント
次に重要なのがお金の入れ方です。
ここにもちゃんとしたマナーがあるんです。
まず、お札を選ぶ時は、新札かできるだけ綺麗なものを選びましょう。
ただし、新札をそのまま使うと「事前に準備していた」と思われがちなので、一度折ってから使うと良いですよ。
封筒にお札を入れる時のルールも大切です。
お札は肖像画が表を向くようにして、上下を正しく向けます。
複数枚入れる場合は、お札の向きを揃えることが礼儀とされています。
これらの小さな気配りが、お見舞いの心遣いをより良く表現します。
お見舞いでの金額の相場と選び方
お見舞いで贈る金額には、一般的に3,000円、5,000円、1万円などの奇数額がよく選ばれます。
贈る相手との関係性に応じて、金額を決めることが大切です。ここに一般的な金額の目安を示します。
- 親族(両親、兄弟姉妹、親戚など):5,000円から10,000円
- 友人:3,000円から5,000円
- 会社関係:個人で贈る場合は5,000円、複数で集める場合は1人あたり3,000円を目安に。
ただし、会社の方針に従ってください。
上司へのお見舞い:品物の方が好ましい
上司へのお見舞いでは、3,000円から10,000円が相場ですが、現金よりも品物を贈ることが推奨されます。
現金を贈ると「経済的に困っている」と受け取られかねません。
現金を贈る場合は、封筒に「御伺い」と表書きし、お見舞いの品の代わりであることを伝えましょう。
金券やテレビカードなど、現金以外のギフトも選択肢に入れてみてください。
特に上司のような目上の方へは、現金を贈ることが一般的には避けられる傾向にあります。
お見舞い金額の選び方:避けるべき数字
お見舞いの金額を決める際は、特定の数字を避けることが大切です。
具体的には、4(「死」と響きが似ている)、6(「無」と響きが似ている)、9(「苦」と響きが似ている)などの忌み数は避けましょう。
これらの数字は不吉とされることが一般的です。
お見舞いには、3,000円、5,000円、10,000円などの金額が適切とされます。
また、お見舞いで花を贈る場合も、本数に気をつけることが重要です。
お見舞いに行くタイミングの大切さ
お見舞いの準備ができたら、次に考えるべきは訪問のタイミングです。
相手の状況を考え、適切なタイミングで行くことが大切です。
入院直後や手術前後の訪問を控える
お見舞いに行く意欲はわかりますが、入院直後や手術前後の訪問は避けた方が良いでしょう。
この期間は患者さんや家族にとって非常に敏感な時期なので、配慮が必要です。
訪問前の確認と訪問のマナー
入院している場合は、事前に面会時間を調べ、相手に連絡を取ることが大切です。
訪問する際は、挨拶をした後すぐに見舞金を渡し、相手に負担をかけないよう短時間で訪問を終えましょう。
これらの配慮が、相手にとって心強いサポートになります。
お見舞いのマナーを総まとめ
お見舞いの際は、封筒に名前を書くことがマナーです。
これにより、相手がお返しを考える際に困らないようサポートします。
封筒を選ぶ時は、水引のない紅白色のものを選んでください。のしは不要です。
封筒への書き方は、筆ペンを使って、金額は旧漢字で記入するのがポイントです。
お見舞いの金額は、相手との関係性によって異なります。
一般的には、3,000円、5,000円、1万円などの奇数額が好ましいです。
また、お見舞いに行くタイミングは、相手の状況をしっかり考慮して選びましょう。
これらを参考に、お見舞いの封筒選びや書き方の疑問を解消しましょう。
適切なマナーを守ることで、あなたの「早く元気になってほしい」という思いがしっかり伝わります。